ウニクレソンが食べたい

ゆるい漫画を見つけた。

昔から心臓が破裂しそうなドキドキするようなのは好まない。

毎回、主人公であるお勤め帰りのお姉さんが一杯飲むという

漫画だ。

ポテトサラダを肴にした話を見た時は

急にポテトサラダが食べたくなって作り、

鶏のから揚げが出てきたときの話では

次の日、鶏のから揚げだった。

かと言って私は家では飲まない。

飲みたいのだが、酔っぱらってしまうのが怖いからだ。

そんなある日

ウニクレソンが出た。

ウニクレソン?

調べた。

おお、これはおいしそうだ。

でも

東京では食べられなさそうだ。

私は一計を案じた。

「パパ。」

「なんです。」

「今度TOEIC700以上取れたらウニクレソン作って。」

「は?」

パパはどうしたんだろうと思ったらしい。

そのままだ。私はウニクレソンが食べたいのだ。

「しかし…ウニの旬ていつだ?」

困った。

ウニの旬がいつなのか分からない。

だけど通販でなら今も売っている。

「クレソンの旬ていつだ?」

クレソンは大丈夫だ。大きいスーパーに行けば大概売っている。

 

そうなのだ。

時々私は思うのだが

「家でおいしいもの食べないと外で食べてしまう。」と祖父は言っていた。

祖父はものすごいグルメな人だったが、それ以上に日々のご飯を

手作りしていた。電気炊飯器も亡くなる直前までもっておらず、

鍋でご飯を炊くような人だった。

まさに、

これは家で作る価値十二分にあり、これは楽しみだ。

 

ウニ…。

手に入るかな?

私が負けたら自腹だが

自腹でもいい、食べたい。

(こんなこと言ってて大丈夫か?)

 

それではこの辺で。