最終講義

こんな日に限って母から電話だ。

私は出かける時間になったのに、母の電話に出た。

体調を崩している私に気をつかって電話をかけてきたのだ。

やれ総合病院行けだの

その頭痛、熱中症じゃないかもとか

いろいろ言われた。

気が済んだらしく、向こうから電話を切った。

 

急げ!

私は走って教室に向かった。

今日はクラスメートがすでに席についている。

授業が始まった。

 

ここの教室は珍しいと思う。

飲食オッケー、お茶もコンプリメンタリーだ。

最初違和感を覚えていたが

5年以上通ってたらさすがに慣れた。

そんなわけで、その日はお茶菓子を持っていった。

みんなすぐ食べてくれた、

 

授業が終わって

「今日yamatakkaさん最後です。」と

先生が言った。

みんな知らんかったふりをして

「えー?それならお餞別持ってくればよかったー!!」

とか

「えー!?これからペースメーカーは誰に?」

などいろいろ言われた。

 

先生は

「お体にはくれぐれも気を付けて。」と

背中をポンとたたいて送り出してくれた。

 

教室を出ると

「ちょっとー!お茶しない??おごるよ!!」

とクラスメート達。

おあつらえ向きに、喫茶店はこの辺は探せばある。

もう少し遅ければディナータイムが始まり

コーヒーなど飲める店がたくさんあるのだが

なぜかティータイムはみんな中休み、

その中での貴重なお店に行った。

何を話すかと思ったら

若い頃の武勇伝とか話し出したクラスメートたち。

そう

私のクラスメートは元気な老婦人たちだった。

子育てはとっくに終わり、お孫さんまでいる。

しかも気はとても若い。

私は老後をどう過ごすか、この人たちはいいヒントになった。

小一時間ほど滞在し、

「またお会いしましょう!」と言ってくれた。

私はお茶をごちそうになったのでお礼を言い、

また会う事を約束した。

 

家に帰ってから

大急ぎで夕飯を作った。今日は調子がいい。

娘に鶏の唐揚げ定食を作ってあげることができた。

 

さて

私は娘の高校入試が終わった暁には

またカムバックするのだろうか?

それは

私の英語の勉強次第。

みんなカムバックを望んでいるが

私は

さらなる英語の修業を望んでいる。

にしても

英作文ことごとく赤で修正されちゃうんだよなー。

どうしたらいいんだ。

 

それではこの辺で。