友あり遠方より来る(前編)

それは突然の事だった。

その日の夜、私はスマホチェックをしていた。

まだ寝る時間には早かったけれど

ここんとこ眠たくなる時間が早い。

夜9時半ごろに仮眠を取ることもある。

寝かかっていたその時、メールが来た。

 

おや、懐かしい人。

その友人は毎年家族写真付きで年賀状をくれる。

その友人の結婚披露宴に呼ばれたことがある。

学生時代、友人の英語力は素晴らしいのに

あまり部活では目立つ存在にならなかった。

英語力がまるでなかった私に至っては幽霊だが。

その友人とはなぜか縁がつながっている。

ありがたいことだ。

 

なになに

「今度東京に遊びに行きます。会えるかな?」

えー!急すぎるー!!

せめてひと月前とかに言えよー!!!

こっち来るんだったら家呼んだのに!

私は友人のスケジュールと照らし合わせて会えるかどうか

確認した。

よっしや行ける。

 

何通かメールをやり取りした。

アポを取った。

 

その日は仕事があった。

ここんとこさんざん休んでいるので

上司ウケが悪くなってしまっている。

ここは頑張って勤めねばと思ってる矢先のこと、

…早退しようかな…、できるかな…?

 

娘にも相談した。

「お母さんの友達来るんだけど、一緒に来る?」と言うと

「行く!」と元気な声。

 

それでは

お洗濯をしよう。

来ていく服を用意せねば。

 

それではこの辺で。